おうちの方へ

 入園前のお子さんをお持ちのご家庭では、園での集団生活によって、お子さんがどのように成長するかという期待と同時に、集団生活になじめるかどうかという不安をお持ちのことと思います。お子さんは、気づかないうちに毎日成長しています。公園の砂場などでも、他の子どもと関わりなく遊んでいたのが、二歳頃から他の子どもの様子をながめたり、まねをしたり、後について歩いたりするようになります。このように、他の子どもに対する興味が出てきた時期に、同年齢の子どもたちとの集団生活を経験することは、お子さんの成長にとって、大きなプラスになります。


 家庭では衣服の着脱ができなくても、食事を一人で食べることが出来なくても、まだ小さいのだからと、つい大人が手助けをしてしまいがちです。子どももそれがあたりまえになってしまい、なかなか自立できません。どんなに子育て経験豊富な保護者の方でも、園での集団生活という環境に代わることはできません。

 子どもは、自分と同年齢の子どもがひとりでやっているのを見ることで、自分もやってみようという意欲が出て、負けずにがんばろうという気になるのです。子どもは、同年齢の子どもと生活を共にすることで、初めて年齢相応の自覚を持つことができるのです。