幼稚園教育のねらいと内容

公共性をふまえて独自の教育課程を展開

 幼稚園では、教育活動のことを「保育」と呼んでいますが、もちろん「学校教育法」による「意図的教育を目的としている学校」です。そこでは3年間、あるいは2年間の教育期間の全体を通して、各園の建学の精神に基づいた計画と目標を持った指導、援助を実現するために、それぞれの幼稚園が公教育としての普遍性を保ちつつその幼稚園独自の教育課程・指導計画を構成しています。

幼稚園教育のねらいと内容

 幼児は遊びや生活の中で、主体的に環境に取り組み直接的、具体的な体験を通して、生きていく力の基礎となる心情、意欲、態度などを獲得していきます。こうした幼児期の発達の特性をふまえて、幼稚園教育においては、幼児の中に育つことが望ましい「心情、意欲、態度」を「ねらい」と呼んでいます。そして「ねらい」を達成するために幼児が身につけていくものを「内容」としています。幼稚園では幼稚園教育要領(文部科学省)に基づいて教育課程をたて、その「ねらい」と「内容」を幼児の発達の側面からとらえて、5つの領域としてまとめています。

心身の健康に関する領域「健康」

  1. 明るく伸び伸びと行動し充実感を味わう
  2. 自分の体を十分動かし、進んで運動しようとする
  3. 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける

人とのかかわりに関する領域「人間関係」

  1. 幼稚園生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう
  2. 身近な人と親しみ、かかわりを深め、愛情や信頼感をもつ
  3. 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける

身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」

  1. 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ
  2. 身近な環境に自分からかかわり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする
  3. 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする

コミュニケーションに関する領域「言葉」

  1. 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう
  2. 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう
  3. 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、先生や友達と心を通わせる

感性や創造性と表現に関する領域「表現」

  1. いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ
  2. 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ
  3. 生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ